パソコンでFAXを送受信する3つの方法

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紙を使うのは、FAXの良いところでもあります。ただ、パソコンでつくったWordやExcelファイル、画像ファイルなど送る場合は、一度印刷しなければならず面倒ですよね。パソコンから直接ファクス送信できれば便利です。受信もできれば、紙やインクが必要なくなります。
そこで、3つの「FAXをパソコンで送受信する方法」を紹介します。

1.PCファクス送受信機能(パソコンとFAX機を繋ぐ)

PCファクス送受信機能

利点:今使っているFAX機がそのまま使えるかも
弱点:PCファクス機能付きの機種が必要

すでに普通にFAXを使っている人は、この方法が使えるかも知れません。
リコーやキヤノン、ブラザーやエプソンなどの多くのFAX複合機には、パソコンと繋いで使う機能があります。ファイルをプリンターで印刷するように、アプリケーションのメニューから「印刷」を選び、使っているFAX機名を選択します。
パソコンにドライバーをインストールしておく必要があります。

詳しくはお手持ちのFAX機のマニュアルをご覧ください。「PCファクス」などの名称で載っています。機種によっては、Macで受信ができなかったり、送信しかできなかったりするので、買い換える場合はよく確認してください。例えば、リコーはWindowsのみの対応です。

中には、受信したファックス文書をメール転送してくれる機種もあります。転送すると本体にデータを残せなかったり、転送画像が手軽に開けないTIFF形式だったりするので、よく確認して運用しましょう。

電話回線やFAX機が無い場合は、他の方法がいいでしょう。

リコー ブラザー エプソン
 

2.FAXソフト(パソコンを電話回線に繋ぐ)

FAXソフト

利点:FAX機がいらない、有料ソフトは高機能
弱点:受信にはPCの常時接続が必要、電話回線と外付けモデムも必要

FAX機が無くても、電話回線があればパソコンそのものをファックスとして使うことができます。パソコンに電話線を繋ぐためには「モデム」が必要です。今は、モデム内蔵のパソコンはほとんどありませんが、3,000円程度で、USB接続できるアナログモデムを買えば接続できます。

FAXソフトは、OSの標準機能としても入っています。Windowsなら「FAX とスキャン」、Macの場合は「プリントとファクス」という機能です。

有料で市販されているFAX送受信ソフトとしては、「まいと~く」や「STARFAX」などがあります。有料ソフトには、自動返信や迷惑FAX拒否、Eメールへの転送、大量FAXの一斉送信などの機能があるので、ビジネスで使う場合に便利です。(家庭用で7,500円~15,000円程度。Windowsのみ。)
 

3.インターネットFAX(Eメールで送受信する)

インターネットFAX

利点:ネット環境があればOK、スマホでも使える、節約になる
弱点:今のFAX番号で使えない、別途契約が必要

これが一番簡単な方法です。FAX機も電話回線も、ややこしい設定やソフトも必要ありません。最近は固定電話を契約していない家庭も多いですが、インターネット環境があればすぐに使えます。メールや専用アプリを使って送受信できるので、iPhoneやAndroidなどのスマホやタブレットがあれば、パソコンが無くても使えます。WEBブラウザでログインして使ったり、Eメールで送受信したり、専用アプリで使ったりできます。いわゆるクラウドですね。外出先や出張先でもモバイル機器で手軽に利用できます。

別途、有料サービスへ申し込む必要がありますが、電話回線ではなくネット回線を使うので、FAXの送受信分の電話代はかからなくなり、結果的にコスト削減に繋がります。

もし今、電話番号と兼用だったなら、FAX専用番号ができるので便利です。すでに専用回線があるなら、しばらく併用しつつ、徐々にインターネットFAXに切り替えましょう。費用がかなり抑えられますし、場所をとらないというのも何気に嬉しいポイントです。

■ どこのインターネットFAXがいいの?
ほとんどのケースで「eFax」を選ぶのが一番コストが安くなります。ネットなので、停電でも問題なく受信できるんですよね。そのため、2011年の震災により計画停電が行われたときには、3ヶ月無料でサービスを提供して話題となりました。